『前セツ』に続いての1パツめの記事がコレだが、ネタがどーして「スカイ・クロラ」なのか? もっと古く、「うる星やつら オンリー・ユー」の頃から(ボツボツとだが)見てンだから、そっから始めてもよくはないか?
しかし1パツめが、「スカイ・クロラ」である理由。ソレはいちばんさいきんに見たさいきんの押井作品だから…とゆうカンタンなコトでもありつつ、そして『ソレを見た』からこそ、こんなコトをオレがヤッておりまする…とゆう、≪この場に対しての起源≫だから。とゆうワケで。
で。ただいまのこの項目で筆者は、まったくカンタンなコトしか申すツモリがない。この「スカイ・クロラ」とゆう作品を見ての印象の1コとして、エロスっぽぃコトがややストレートに描写されてるコトが、押井作品としては珍しい。…珍しいンじゃないだろーか? オレのかってにいだいてる『押井作品』のイメージに対しては、大いに珍しぃンだが…ッ!
具体的にゆって「スカイ・クロラ」には、そのヒーローが≪性交≫をするらしき場面が2回ある。1度めは娼家を訪れたとき、2度めはカレが、女性の上司である≪水素≫に連れられて会社の保養所(?)へ行ったときだ。
そして、面白いコトに…。ドッチの場面にても、コトの前後にその場の装飾品の中華チックな壷が、ワザとらしく映る。
さらに具体テキに申せば。1度めにては、ヒーローが娼婦の部屋に入ったかと想ったらシーンの≪切断≫が生じ、そして次のカットで、うす暗がりの中のピンク色の壷が、ドカン!と大写しになる。音はしないが、この≪切断≫のトートツ感はかなり『ドカン!』的なモンがある。やがてカメラが引くと、ベッドの上の≪女-男≫はコトの後のようすだ。そーして部屋の全景を見ると、壷はベッドの両脇に同じモノが1コずつ飾られているのだった。にしても、桜のもようの“ピンク色の壷”、しかも中華風…とゆうのが、ズイブンと珍しいブツを見せられた感じだがッ!?
そして2度めにては、水素に連れられて初めて訪れた≪ゲストルーム≫とやらにて、ヒーローが部屋の様子を見ると、サイドボードの上とゆうのかそんなトコに、たくさんの絵皿などをはさんで、また中華風の壷が両サイドにドン!と1コずつ飾られている。ただしこんどのはよく見るよーな青磁の壷で、さきのヤツに比べたら出し方もさりげない。ではあるが、さきのに続いてこのショットを見たら、『ああ、この≪女-男≫はコレからココでコトに及ぶンだな』と、気づかなければウソだろう。
かくてどーゆうワケなのか、「スカイ・クロラ」とゆう映画の中で≪壷≫は、≪性交≫にともなうシグナル(信号)ではある。そのつど使い捨ての『映画の文法』として、そのよーに使われている(…『映画の文法』なるモノは、キホン的には使い捨てでなければなるまい)。かつシグナルであるばかりか、≪何か≫をさし示すシニフィアン(記号)でもあろう。
で、『ソコを分からねば困る』…とゆうコトがゼンゼンないにしても。しかし≪壷-と-性交≫とゆう喰い合わせにおける違和感のアンマリななさが、筆者を笑わせるのだ。ココを筆者は、アッパレな≪下ネタギャグ≫かと受けとってるワケだ。ゆうまでもなくわれらのカントク=押井守サマは、さいしょまず≪ギャグ≫の名手としてギョーカイをのし上がってキたお方でありつつ。
あんましゆってっと、イヤらしくなるが…イヤ、すでに十分だが…。しかしも少しゆえば、多少ハデっぽぃ娼婦はピンクの壷、イロケのまったくない水素は紺の壷…とゆう表現の異なり方は、ヒョッとしたら“誰か”にとっての≪ツボ≫なのやも知れぬ。かつまた、娼婦の胸もとの≪フクロウ≫のタトゥーにも何ンらかの≪イミ≫があると見るべきで。
ソレはフツーに『知恵』…ソレも、『後知恵』の象徴なのだろーけれど。『ミネルヴァのふくろうは日暮れて飛び立つ』とゆわれるよーに、≪夜の女≫はケッテー的なコトの後に役立ちもせぬ『いいコト』を言うのかと想ったが。しかしそのよーな場面が実作になかったよーなのは、ややザンネンなコトだった。…とまでをゆって、「スカイ・クロラ」のハナシはまた続くだろう。
2009/09/15
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