この堕文の題名に出てる『中二病』とゆうコトバ、近ごろのチョイとした流行語(?)。前からチラホラと聞いたよーな気もするのだが、『ソレ、どーゆうイミなの?』とオレが気にしてみた理由は、われらが押井守カントクとゼンゼン関係ないハナシではない。
と、申すのは。まったく知らンでフと手に取った近年のまんが作品に、佐藤大輔+佐藤ショウジ「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」(角川コミックスドラゴンJr., 2007, 刊行中)とゆうモノがあり。
別に通読も精読もしてないけどソレは、兇暴なゾンビになる伝染病が急に大流行し、そーして主人公の少女と少年らが、元は同級生やガッコのセンセだったゾンビらと闘いながら、身の安全を求めて移動するよーなオハナシらしぃ。すなおな印象、ゾンビとゆう題材と「バトル・ロワイヤル」とのカケ合わせ、with パンチラ(“萌え”っぽぃフンイキ?)って感じばかりのモンだが。
(…その作品へ特にイミもなく≪パンチラ≫がやたら出てるコトには、ゆうまでもなく≪イミ≫がありすぎる。特に1パツめが残虐な暴力シーンに対して、いわゆる≪縞パン≫の喰い合わせ、とゆうのがユカイだ。コレは、お刺身を食パンにはさんで喰うよーな新しぃ味覚の提案かとも受けとれる)
そしてその「学園黙示録」の第5巻へと、われらの押井カントク(ら)が帯スイセン文を寄せておられるのだった。そンなトコにご登場されるとはゼンゼン予想外だったので、『アレ?』と想ったのだッた。で、その帯スイセン文(ら)を、そのまま引用してみれば。
押井守<映画監督>『絢爛たる暴力の顕現に期待します。総員刮目して見よ!』
賀東招二<小説家>『中二病男児(俺含む)の理想郷!!』
…このよーに並べてみると、同じくスイセンしてるにしても両センセの間には、オシの強さにけっこーな差がありげ。ごくたんじゅんに見て、文末の『!』の数の比くれーの差はありげ。『期待します』と述べるだけならば、ドコの誰にどう期待しても罪ないワケだし。
にしてもわれらのカントクが、いいトシなされて、そンなにィまで≪暴力≫にキョーミ津々だつゥのも…。かつまた筆者は、この賀東氏がどーゆう作家なのかも、ゼンゼン知らないが。
と、このよーな文脈でモンダイの『中二病』とゆう語が出てキたので、『はてソレは、どーゆうイミかいね?』とゆうギモンがわいたのだった。Wikipediaの該当項目を独断的に要約すれば、こんなコトらしぃ。
≪『中二病』 とは?≫
【歴史】: 1999年にラジオの深夜番組で、パーソナリティの伊集院光が言い出した語。現在にいたり、『思春期の少年が(背伸びしたツモリで)行いがちな珍妙な言動に対する蔑称の一つとして定着する』。
【症例】: 洋楽を聞き始める。コーヒーを飲み始める。売れたバンドを「売れる前から知っている」とムキになる。やればできると思っている。母親に対して激昂して「プライバシーを尊重してくれ」などと言い出す。社会の勉強をある程度して、歴史に詳しくなると「アメリカって汚いよな」と急に言い出す。
【補足】: 『加えて生死や宇宙、人間や身近なものの存在に関して、(的外れ気味に)思い悩んでみたり、(子供基準での)政治や社会の矛盾を批判してみたりするのも特徴的である。さらに実際の自分よりも自らを悪く見せかけようとするものの、結局何も行動を起こさないでそのまま収束するといった性質も「中二病」の「症状」として含まれる』。(Wikiの要約終わり)
…洋楽を聞いたりコーヒーを呑んだりするコトすらが≪病≫でありチン妙だとゆわれちゃー、コッチは『生きるな』と言われたよーな気になるッてモンだ。ま、モトはラジオのネタトークなので、≪ギャグ≫として言われたコトではあろーけど。
でその、いま見た【症例】って項目は、かってに略さずにまるごとを引用したンだが。しかしィ、ほとんどまっとーなコトばかりではなかろーか? つまりオトコなら洋楽のパンクやメタルを聞くベキだし(女性は知らない)、コーヒーの味が分からぬヤツとは語るに足りないし、かつオレはトーゼン『やればデキる』ニンゲンだし(ッ!?)、プライバシーは尊重されるべきだし、そして(ザ・クラッシュのメイ曲「反アメリカ」にもあるよーに、)アメリカ政府は汚い。
と、大むねフツーのコトがゆわれてるばかりだ…と感じるのは、すなーちオレもまたリッパな『中二病男児』がゆえなのだろーか。
ところで見てキて、この語の≪イミ≫に関しては、運用上のブンレツがあるよーな気がする。すなーち、『オトナなら相応かと見られるコトを、中二のブンザイでヤろーとする病』と、『中二のボクなら大目に見られるよーなコトを、オトナになってもヤッてる病』と。この2者は、同じではないだろう。Wikiの説明は、ワリと前者よりなよーだが。
けれどモトモトは、成人であるところの伊集院サンが『オレ自身がいまだ中二病で』…と言い出したそーなので、その場面でモンダイになってンのは『ガキっぽぃオトナ』のコトだ。中二のボーヤが『中二』ッぽぃコトをするのを、とくに≪病≫と呼ぶ必要もない感じだし。
そーして真なるモンダイは、『背伸びしようとしてる状態のままで、ソコからいっこう成長せず≪成熟≫がデキず、そしてムダにトシばっか喰ってゆく』…とゆうヤカラが、どー見てもいる、とゆうコトなのではッ? このよーな言い方に変換してみるならば、『オレこそが中二病者でスイマセン』と、自認するにもヤブサカでない。スイマセン~!
とまでを見てから、ハナシを戻し。小説家の賀東招二サンが「学園黙示録」とゆうまんが作品をさして、『中二病男児の理想郷!!』とゆっておられるソノ≪言表≫の意図…ソレが現状、筆者には分からない。ホメたコトバになってンのかどーか、とゆうトコが分からない。『背伸びしたいボクちゃんらおよび、その境地を脱してないオヤジらが大悦びテキな作品でアル』、とゆうイミに解してイイのだろーかッ?
われわれの検討してキた感じだと『中二病』とゆう語には、肯定的なニュアンスがないワケなので。ゆうなれば、『腐女子』とか『おたく』とかゆう語らと、水準テキにあんまし変わンないのではなかろーか? しかしそのよーな蔑称を逆に誇る方々もいるワケなので、賀東氏はソレを敢行されてンのだろーか?
そーして筆者においては、遺憾にもホドがあるコトだが。ココまでの堕文にて、われらの押井カントクがさいしょにご登場されてンのはイイけれど、しかし今回のテーマにしよーとした作品「機動警察パトレイバー」の題名が、何ンといまだ出てないッ(!)。
けれども前回の『趣味の世界』ウンヌンとゆった筆者の「パトレイバー」談義をご高覧の皆さまにおかれては、すでにハナシのつながりが見えておられるだろう。作品系列「パトレイバー」が全般に描いてるコトは、いいトシしながら≪成熟≫しもせず『趣味の世界』に生きるオトナたちがいてやがる、とゆうモンダイの存在だ。
つまり≪内海≫をきわまりとする、アイツらのコトだ。かつ、「パトレイバー」でなくとも押井作品群に、≪オトナ≫になれないとかならないとかゆう方々がミョーに出てクるコトを、皆さまはよぅくご存じであろーかと(…近年の好例は、もち「スカイ・クロラ」)。ソレを『中二病』、ナドと呼ぶかどーかはともかくも…。(『Pt.2』へ続く)
2009/10/29
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