2009/11/01

襲撃!『中二病』ゾンビの猛威! Pt.3 - パトレイバー(5)

(『Pt.2』からの続き…)まことにかってながら現在、筆者がひじょうにグッタリしてるワケは、以下をつぃさっき知ったからだ。すなーち。
ココまでの「機動警察パトレイバー」談義にて筆者は、ゆうきまさみによるまんが版を『原作』と称してキたが。しかしコレは(意外にも?)、フツーの意味での『原作まんが』ではないらしぃ。
かとゆってソレは、逆にいわゆる『コミカライズ版』なワケでもない。「パトレイバー」の原案者がゆうきセンセであるにはチガイないンだが、しかしさいしょからアニメ化へ向けて集団的に企画されたタイトルなので、ゆえにアニメでは『原作・ヘッドギア』とゆう集団(おそらく押井カントクを含む)の名義でクレジットされてンだとか。
なるほどねェ…。何ンかフンイキがおかしぃ、とは想ったンだ! 正直なところ、『ハメ』をカマされた気分だが! にしてもココまでをご覧になった方々におかれては、きっと『コイツ分かってねェな』とお感じのハズで、まことシツレイしました~!

で、そーとするとココまでのハナシは成り立ってンのか?…とゆうギモンも生まれがちだ。つまり『“原作”まんが vs 押井版アニメ』の対立軸を語ったよーなトコが多少はあったかと想うけど、ソコらがどーにもあやうぃ感じ。
が、でもあまりそーゆうコトは気にしない。つか自分では気になるンだけど、でも気にしないで進める。

にしても少々は『もよう』を修正して、次のように申し上げとこう。「パトレイバー」シリーズ全般の特徴として、主人公らのレイバー隊がフツーの警察とは異なるよーに、ソレに対する悪役らの側も、現にいるよーなフツーの犯罪者らとは毛色が異なる気配あり。その特徴はまんが版においてひじょうにきわだっており、特に≪内海課長≫(および、カレの手下のバド少年)の大カツヤクはきわめて印象テキだ…として。
で、さぁソレでは、われらが押井守カントクの代表作の1コかのよーにも言われる劇場版「パトレイバー」2本においての悪役らのジンブツ像は、どのよーだろうかッ? …とゆう問題意識が、あたかもあったかも、のよーにハナシをスリ換えた上で。

そーしてわれわれは押井劇場版「パトレイバー」の1本めに続き、その2本め(1993)を検討すンのだが。このさいランボーにゆっちゃえば、その作品は『中二病フェスティバル』くれーに形容デキる。
…とだけゆってヤメたぃ気がすンだけど、オトナの行動としてソレはないよーに想うので、なるべくカンタンに補足いたす。さきに見たよーに劇場版1本めの悪役は、分からぬなりにもチョコっと≪共感≫デキなくもない、けどサッパリ分からない…とゆう感じのヤツだった。しかし2本めの悪役らは、分かるも分からないもアホとしか想えない。

かつその所業を『遊び』とゆうには、どーにも茶目っけが不足すぎだ。どーゆう所業かとゆうとソイツらは、ごテイネイな陰謀をめぐらして自衛隊と警察との対立をあおり、そして『国家の非常事態』を演出する。
そしてニッポン国はクーデター前夜のよーな大騒ぎになるのだが、しかし何ンとその首謀者らには、クーデターを『成功』させようとゆう気がない。政権を奪取しよーとゆう意図がなくて、単に国家テキな大騒ぎを起こしたいだけなのだッた。確かコレにはレイバー隊の≪後藤隊長≫も劇中で、『どーゆうナンセンスなの?』のよーに呆れてたハズで。
…「パトレイバー」シリーズの描くジンブツ像について、前に筆者は≪酔狂≫とゆうコトバを用いたが。その酔狂さがココに、困ったカタチできわまってるかと見れる。

ところで事件の本格化に先だって後藤隊長に、自衛隊方面の情報部員を名のるオトコが接触してクる。さいしょは『事件に関する情報交換を』…とゆう口実でだったが、2人がやや打ちとけるにつれて、コイツがおかしぃコトを言い出してクる。いわく、『こンな社会のギマン的な“平和”とやらをオレらが守ってて、何ンかイミがあるのかねェ?』…とか何ンとか。
とゆうモノを見て、オレごときが『上から目線』の申しようでスマンが、このテのヘリクツこそアッパレなる『中二病』の症候にマチガイない『(子供基準での)政治や社会の矛盾を批判してみたり』と、ゆわれてるヤツだ。で、ソレをフケた坊ちゃんが敢行してやがるのが、どーにも可愛げなく見苦しぃ。
かつ、いちおうその場では伏せられたコトだが、このお芝居を見たら即、『コイツはクロだな。』と気づかねばウソだろう。じっさいコイツは悪党の一味で、デキるならわれらの後藤隊長をも、その無イミな悪事に巻きこもーとしてるのだった。

そして、この『中二病』チックな悪党らが、他ならぬ後藤隊長を抱き込もうとしてるコトには、理由がないとも言えない。
ナゼならば『中二病』はキホン的に≪独身者≫をむしばむ症候であり、そしてわれらのタイチョーもまた(いいトシしてナゼか)、その独身者だからだ。つぃでに見とくと後藤の同僚としておなじみの≪しのぶサン≫もまた独身なので、この悪党どもから『キミには分かるよネ?』ナドと、イヤな≪共感≫を期待されちまうのだッた。
アタリマエだが配偶者やコドモがあって、そしてこのよーなバカな『遊び』に参加とか、デキない…つか、ヤろーと想うワケがない。この騒動のおかげで、まっとーな家庭人をきわめようとしてる≪進士隊員≫がこーむった甚大なるメイワクは、けっして無イミに描写されてンのではない

がしかし、いいトシして独身であれば『中二病』だと限ったワケでもないので、われらのタイチョーたちはそんな誘いには乗らない。…トーゼンだ。
けれどもカレらが『ゼンゼン考慮外!』…とゆう感じの反応もしてないのは、やっぱ『中二病』とゆうアチチュードが(その当人となれば)、ビミョーにも魅力あるモンだからなのだろーか? 『ゾンビが怖ければ、ゾンビになってしまえ』とゆう格言があるよーだが、コレはソレなのだろーか?
ともあれ、われらがレイバー隊らのカツヤク等によって劇中で、『中二病男児の理想郷!!』…的なモノの実現は阻止される。ソレを見て想えば、『実際の自分よりも自らを悪く見せかけようとするものの、結局何も行動を起こさないでそのまま収束する』、とゆう『中二病』患者らの性向は、確かに失笑モノかも知れない、が…。
しかしそンなツマラねぇ≪行動≫とかをヤラかしてくれるよりは、『そのまま収束』で終わってくれた方が、よ~っぽどマシだとゆうコトが知れよう。…このハナシは、どっかに続く。

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